カンボジア語で「宗教」の言い方【仏教、神道、聖書】と注意点2つ

こんにちは、カンボジア語講師の古谷です。

今回は、カンボジア語で「仏教、神道、キリスト教、イスラム教」といった宗教の言い方を解説します。

なお、カンボジアでは仏教を信仰している人が大多数を占めていて、カンボジア人の人たちの日常生活の色々なところに仏教が非常に深く関わっています。

本記事の最後の章では、カンボジアの仏教にまつわる注意事項も2つご紹介しています。カンボジアに行く予定のある方はこちらも参考になるかなと思います。

●この記事を読むとわかること●

  • カンボジア語で色々な宗教の言い方
  • 「宗教」にまつわる単語・フレーズ
  • カンボジアの宗教で気をつけたいこと

●私はこんな人です●

  • フリーランスのカンボジア語講師・翻訳者
  • カンボジア語カレッジを運営
  • 東京外国語大学カンボジア語学科卒業

それでは、早速見ていきます。

カンボジア語で色々な宗教の言い方

宗教សាសនា
サスナー

まず、カンボジア語で「宗教」は សាសនា サスナー と言います。

*実際にネイティブの方が発音する場合は、「サスナー」と続けて平坦に言うのではなく「サ・スナー」というようにサで一瞬切れるような言い方をします。

色々な宗教の言い方

神道
(しんとう)
ស៊ីនតូ
シントー
仏教សាសនា ព្រះពុទ្ធ
サスナー・プレアハ・ポット
キリスト教សាសនា គ្រិស្ដ
サスナー・クリスト
カトリック教សាសនា កាតូលិក
サスナー・カトリック
イスラム教សាសនា ឥស្លាម
(
またはសាសនា អុីស្លាម)
サスナー・イスラム
ユダヤ教សាសនា យូដា
サスナー・ユダー
ヒンドゥー教សាសនា ហិណ្ឌូ
サスナー・ヒンドゥー
  • 世界の宗教は上のように、សាសនា+宗教の名前 の順番で言います。
    • ただし、たとえば「仏教」であれば ព្រះពុទ្ធ សាសនា プレア・ポット・サスナー という風に、សាសនា を後ろにして言う場合もあります。
  • 神道(しんとう) は頭に សាសនា をつけて、សាសនា ស៊ីនតូ サスナー・シントー と言っても大丈夫かなと思います。
  • イスラム教の「イスラム」のつづりは、文書によっては ឥស្លាម と書いてある場合もあれば អុីស្លាម と書いてある場合もあります。読み方はどちらも「イスラム」と読みます。

参考

宗教の情報と言っていいのかわからないですが・・こちらのカンボジア語のサイトでは、ネコ用の神社型のダンボールハウスについて書かれています。(日本製)

上の記事ではShinto「神道(しんとう)」という単語も出てきますので、丸ごとGoogle翻訳にかけて、どんなことが書かれているか日本語でざっくりでも良いので読んでみると、単語の勉強になるかなと思います

↓このダンボールハウスについて詳しく知りたい方はこちらの日本語の記事に書かれています🐈

神社型のダンボールハウス「ネコ神社ハウス」

「宗教」にまつわる単語・フレーズ

次に、宗教にまつわる単語やフレーズをご紹介します。

信仰する・信仰

信仰するជឿ
チュア
信仰ជំនឿ
チョムヌア

動詞の ជឿ チュアが変形して名詞の ជំនឿ チョムヌア という単語になっています。

ជឿ チュア 「信仰する」(動詞) → ជំនឿ チョムヌア 「信仰」(名詞)

↑よく見ると形が似ていますよね。

カンボジア語は、このように動詞や形容詞が変形して名詞を作る単語が色々あります。

  • ដើរ ダウ「歩く」(動詞) → ដំណើរ ドムナウ 「歩くこと、旅行」(名詞)
  • ខ្លាំង​ クラン「強い」(形容詞) → (名詞) កម្លាំង​ コムラン「力」(名詞)

仏様・僧侶・お寺

仏様(お釈迦様)ព្រះពុទ្ធ
プレアハ・ポット
僧侶、お坊さんលោក សង្ឃ
ローク・サン
お寺វត្ត
ヴォアッ(ト)

僧侶、お坊さんは លោកសង្ឃ ローク・サンではなく ព្រះសង្ឃ​ プレアハ・サンということもあります。どちらでも大丈夫かなと思いますが、私がこれまで出会ったカンボジア人の方々は លោកសង្ឃ ローク・サン と言う人が多いです。

神社

神社shrine
シュライン
 また
ប្រាសាទ ស៊ីនតូ
プラサート・シントー
ប្រាសាទ プラサート 「遺跡、宮殿」

*神社にあたるカンボジア語はなく、言うとしたら英語で shrine シュラインで大丈夫かなと思います。

インターネット上のカンボジア語のサイトも、神社だけはshrine と英語表記で書かれている記事が多かったです。もしくは、ប្រាសាទ ស៊ីនតូ プラサート・シントー というように、神社のことは「神道の遺跡(宮殿)」のような書き方をしている記事もありました。

神様・牧師・聖書

神様ទេវតា
テーヴァダー
アプサラ(天女)អប្សរ
アプソー
牧師・神父បព្វជិត យេស៊ូ
ボッパチッ(ト)・イェスー

បព្វជិត だけだと「(名)僧、祭司、(形)出家している」という意味。
聖書、教典គម្ពីរ
クンピー
〇〇教の聖書គម្ពីរ សាសនា 〇〇
クンピー・サスナー〇〇

「(キリスト教の?)聖書」であれば គម្ពីរ សាសនា គ្រិស្ដ クンピー・サ・サナー・クリスト

カンボジアの宗教で気をつけたいこと

カンボジアでは仏教を信仰している方が多くいますが、私が大学時代に先生やカンボジア人の友人に「カンボジアではこれを気をつけてね」と教えてもらった点を2つご紹介します。

*カンボジアでは仏教以外にも、イスラム教やキリスト教、その他の宗教を信仰している方もいます。ただし、大部分の方が仏教徒でして、生活のさまざまな場面で仏教が関わっていることが多いです。

*他にも色々気をつけなければいけない決まりがありますが、今回は2つだけ解説します。

カンボジアで気をつけたいこと
  1. 僧侶の方には触らない
  2. お寺に入る時は露出の高い服装をしない

僧侶の方には触らない

カンボジアでは、仏教徒の僧侶(お坊さん)は女性に少し触れただけでも、それまでに積んだ徳がすべて無くなってしまう(失ってしまう)のだそうです。

僧侶の方から女性に触れた場合でなくても、例えば観光客の女性が僧侶に近づいて肩に触れて写真を撮ったり、握手したりするだけでその僧侶の方はそれまでに積んだ徳を失ってしまうのだそうです。

カンボジアに行った際は、オレンジ色の袈裟を着た僧侶をよく見ますが、むやみに近づいたり触れたりしないよう気をつけた方が良さそうです。

僧侶の方はこのようなオレンジ色の袈裟(けさ)を着ています。私が観光でプノンペンやシェムリアップを訪れた際も、こんな感じで普通にバイクとかで移動しているのを、街中でもよく見かけました。

お寺に入る時は露出の高い服装をしない

以前、カンボジアにある「ワット・プノム」というお寺に行った際、私は肩が出るワンピースを着ていたのですが、一緒に行ったカンボジア人の友達に、「この服装じゃダメ」と言われて、その子が来ていたパーカーを貸してもらい、それをワンピースの上に来てお寺に入りました。

その子に聞くと、カンボジアでは肩を出したり露出の高い服ではお寺に入ってはいけないのだそうです。

カンボジアでお寺を訪れる際は、肩が出るような服装をしている場合は、パーカーでもカーディガンでもスポーツ用の薄いシャカシャカの上着?でも何でもいいので、肩や二の腕が隠れるように何かしら着た方が良さそうです。

お寺で注意したい服装
  • キャミソール
  • タンクトップ
  • 肩が出るワンピースやサロペット
  • 肩や背中・お腹など肌の露出度が高いシャツやブラウス
  • ミニスカート
    など

カンボジアの宗教について学ぶ

カンボジアの宗教についてさらに学習したい方は、下のサイトでわかりやすく解説されていますので載せておきます!

カンボジアの宗教(クロマーマガジン)

まとめ

今回は、カンボジア語で「宗教」の言い方を解説しました。

まとめ
宗教សាសនា
サスナー

ご案内だけすみません、、

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