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カンボジア語の基礎②【文字と発音】

*この記事は、カンボジア語の基礎①の続きの内容です。カンボジア語の基礎①をまだ読んでいない方は先にお読みいただくことをおすすめします。

カンボジア語の文字を独学したい人

カンボジア語の文字はどんな種類があってどんな風に書くのかはなんとなくは分かりましたが、具体的に文字とか記号がどう組み合わさって単語ができるんですか?独学で頑張りたいので、誰か分かりやすく教えて欲しいです。

こんな疑問にお答えします。

●この記事でわかること●

  1. カンボジア語の単語のつくりと発音
  2. 子音文字・脚文字・母音記号
  3. まとめ

●私はこんな人です●

●学習のポイント●

カンボジア語は、次の一覧の文字や記号がパズルのように色々と組み合わさって単語ができます。

カンボジア語初心者の方であっても、この記事を読めば「あ!この単語はこの子音とこの母音がくっついてできているんだ」といったことがなんとなく読み取れるようになるはずです。

それでは、早速見て行きます。

カンボジア語の単語のつくりと発音

カンボジア語の文字と記号

カンボジア語の基礎①でも書きましたが、カンボジア語は次の一覧の文字や記号でできており、基本的にカンボジ語の文字・記号はこれで全てです。

*一部の独立体母音字は、一覧に入力できませんでした。
*まれに、昔のお話や文章によってはこの一覧に載っていない特殊な記号などが書かれていることもあります。
  • カンボジア語は、この一覧に書かれている子音文字・脚文字(あしもじ)・母音記号・独立体母音字(どくりつたいぼいんじ)・記号が色々とパズルのようにカチャッ・カチャッと組み合わさって単語ができます
  • 本記事では、独立体母音字と記号については扱いません。(独立体母音字と記号の詳細は次のカンボジア語の基礎③で解説)
  • 記号は必ずつくわけではありません。記号がつく単語もあれば、つかない単語もあります。

子音文字・脚文字・母音記号

子音文字・脚文字・母音記号がどう組み合わさって単語ができるのか?

ここからは、例を3つあげて順番に解説します。

●例1

ទា  ティア  意味は「アヒル」

この単語は、下の一覧ので囲んだ子音文字・母音記号でできています。

*上の母音記号を見るとすべての母音記号に「 ○ 」が書かれていますが、この「 ○ 」の部分に子音文字が入ることになります。

このទា ティア(アヒル)という単語を分解するとこうなります。

子音文字母音記号

ទ + ា → ទា という単語になります。

このように、脚文字がつかない単語もあります。すべての単語に脚文字が使われるわけではありません。

●例2

កូន  コーン  意味は「(人、動物、虫などの) 子ども」

この単語は、下の一覧ので囲んだ子音文字・母音記号でできています。

このកូន コーンという単語を分解するとこうなります。

子音文字母音記号子音記号

このកូន コーンという単語も、脚文字は使われていません。子音文字と母音記号のみが組み合わさって単語ができています。

このように、脚文字は必ずつくわけではなく、脚文字がつかない単語もたくさんあります。

●例3

ក្បាល  クバール  意味は「頭」

この単語は、下の一覧ので囲んだ子音文字・母音記号でできています。

単語を分解するとこうです。

្ប
子音文字脚文字母音記号子音文字
まとめ
  • このように、カンボジア語の単語は主に子音文字・脚文字・母音記号が組み合わさって単語ができています。
  • 脚文字も母音記号もつかず、子音文字だけでできている単語もあります。
    (例)「」はコーと読み、「首(くび)」という意味です。このは子音文字でして、脚文字も母音記号も何もつけずにだけだとコーと読み、首を意味します。
  • 今は3つだけ例をあげましたが、脚文字や母音記号は色々な形があり、それぞれ子音文字の周りにくっつくのですが、子音文字のどこにくっつくのかはそれぞれの脚文字・母音記号によって異なります。

そこで次に、脚文字や母音記号がどの位置につくのかを見て行きます。

脚文字・母音記号のつく位置

この図のように、基本的にはまず子音文字が中心にあり、その周りに脚文字や母音記号がくっつく形になります。

  • 脚文字だけ、母音記号だけでは単語はできません。必ず子音文字があります。
  • 脚文字は子音文字が変形したものです。(詳しくはカンボジア語の基礎①

次に、脚文字・母音記号それぞれ詳しく見てみます。

脚文字のつく位置

脚文字は、次のように子音文字の下についたり、左についたり、右についたり、ものによってつく位置が違います。

子音文字のにつく脚文字(1) ស្អាត  スアート  「きれい、美しい」
子音文字のにつく脚文字(2) ស្រា スラー   「酒」
子音文字のにつく脚文字(3) ស្បែក スバエク  「皮、皮膚」

母音記号のつく位置

母音記号も脚文字と同様、色々な形がありまして、それぞれ子音文字の上や下、左や右など母音記号によってつく場所が異なります。ものによっては、上下についたり、左右両方にくっついて、子音文字をはさむような形になる母音記号もあります。

子音文字のにつく母音記号(1)ដឹង  ドゥン  「知る、わかる」
子音文字のにつく母音記号(2)តួ  トゥオ 「体、本体」
子音文字のにつく母音記号(3)គេ  ケー  「彼ら」
子音文字のにつく母音記号(4)ថា  ター  「言う、〜と(言う、思う)」
子音文字の上下につく母音記号(5)សុំ  ソム  「求める、どうか〜して下さい」
子音文字の左右をはさむようにつく母音記号(6)ជឿ チュア  「信じる」
子音文字の左と上につく母音記号(7)បេី  バウ  「もし〜なら」

それぞれ、次の母音記号を使っています。

○の部分に子音文字が入る、と言うことです。

具体例

ここまでの内容のまとめとして、少し長い単語を例にあげて見て行きます。

*この後具体的な単語を出して解説して行きますが、その際、次の子音文字表・脚文字表・母音記号表を見ながらぜひお読み頂ければと思います読み方はカンボジア語の基礎①で解説しています。

●子音文字の表

子音文字の表

●脚文字の表

子音文字の脚文字の表

●母音記号の表

こちらの母音記号の一覧も、『ニューエクスプレスプラスカンボジア語』およびその他の書籍を参考に私が作成したものです。

では、具体例を2つあげて見ていきます。

●例1

ភាសាខ្មែរ ピアサー・クマエ 「カンボジア語」「クメール語」

ភាសាខ្មែរ ピアサー・クマエ でカンボジア語またはクメール語 という意味になります。

  • ភាសា ピアサー 言語
  • ខ្មែរ クマエ カンボジア、クメール

では、この ភាសាខ្មែរ という単語はどういった構造になっているのでしょうか? 

↓分解するとこうなります。

្ម
子音文字母音記号子音文字母音記号子音文字脚文字
(子音文字មの脚文字)
母音記号子音文字
●例

ជម្រាបសួរ チョムリアップ・スオ  「おはようございます、こんにちは、こんばんは」

↓この ជម្រាបសួរ という単語を分解するとこうなります。

្រ
子音文字脚文字
(子音文字រの脚文字)
子音文字母音記号子音文字子音文字母音記号子音文字

このように、カンボジア語は子音文字・脚文字・母音記号が組み合わさって単語ができています。

それぞれ、子音文字は子音文字表、脚文字は脚文字表、母音記号は母音記号の表を見て、表のどの文字とどの記号なのかを照らし合わせながらぜひ確認して見てください。

まとめ

今回は文字や記号が具体的にどう組み合わさって単語ができるのかを解説しました。

カンボジア語の基礎である文字・単語・発音については次の3つの記事で完結します。

記事名メインの内容
カンボジア語の基礎①【文字と発音】文字の種類
カンボジア語の基礎②【文字と発音】 ←本記事子音文字と母音記号の組み合わせ
カンボジア語の基礎③【文字と発音】文字と発音の関係

本記事の続きであるカンボジア語の基礎③【文字と発音】もぜひご覧ください。

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