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カンボジア語で「ありがとう」「ありがとうございます」の言い方

カンボジア語でありがとう・ありがとうございますの言い方が知りたいです。
本やインターネットで検索するとよく「オークン」って書いてあるんですが、この言い方で正解ですか?

●もくじ●

  • カンボジア語で「ありがとう」「ありがとうございます」の言い方
  • 3種類の使い分け
  • 「ありがとうございます」と言うときのポイント
    • 合掌する
    • 呼びかけの言葉をかける(ことが多い)

●私はこんな人です●

この記事は、私がこれまで多くのカンボジア人の方と会話をしてきた経験や、大学在学時から学んできたことをもとに解説していますので、記事の内容は信頼できるかなと思います。

早速見ていきます。

カンボジア語で「ありがとう」「ありがとうございます」の言い方

カンボジア語で「ありがとう」「ありがとうございます」は、次の3つの言い方があります。

អរគុណ
オークン
ありがとう
អរគុណ ច្រេីន
オークン・チュラウン
ありがとうございます
អរគុណ オークンよりも丁寧
🙏合掌
先生、目上の方にはこれ
សូម អរគុណ
ソーム・オークン
どうもありがとうございます
誠にありがとうございます
អរគុណ ច្រេីន オークン・チュラウンよりも
さらに丁寧

🙏合掌
さらに敬意を表したい場合や
特に丁寧にあいさつしたい場合はこれ

各単語の使い分けについては、次の章で詳しく解説していきます。

ちなみに、私がこれまで出会ったネイティブの方々は、日常会話ですと អរគុណ ច្រេីន オークン・チュラウンを使うことが特に多かったです。

អរគុណ ច្រេីន オークン・チュラウンは丁寧な言い方ですし目上の方にも使えますので、3つの覚えるのが大変な場合はひとまずអរគុណ ច្រេីន オークン・チュラウンを覚えておくことをおすすめします。

本記事では細かくは扱いませんが、ネイティブの方の中には、上の表の 2番目と3番目が組み合わさったような感じで សូម អរគុណច្រើន។ ソーム・オークン・チュラウン どうもありがとうございます/誠にありがとうございます。と言う人もよくいます。

3種類の使い分け

次に、先ほどの3種類の使い方を順番に見ていきます。

អរគុណ オークン ありがとう

  • 基本的には、このអរគុណ オークン だけでも「ありがとう」という意味があり、これを使っても大丈夫です。
  • ネイティブの人は、友達同士や同年代、年下の人に対してありがとうというときはこのអរគុណ オークンを使います。
  • 他にも、明らかに相手が自分より年上の方だとしても、このអរគុណ オークンを使う人もいます。
    たとえばトゥクトゥク(乗り物の一種)のドライバーのおじさん・お兄さん、市場(いちば)の売り子のお姉さん・おばちゃんたちが自分より年上だったとしても、「ありがとう」「どうもー」といったようにカジュアル感じで、អរគុណ オークン というネイティブの人もよくいます。

    *カンボジアには市場(いちば)がたくさんあり、食材・食品・日用品・洋服など色々なものが売っています。水や魚、肉などの生鮮食品も買うことができます。

←トゥクトゥク

អរគុណច្រេីន オークン ・チュラウン ありがとうございます

អរគុណ
オークン
ច្រេីន
チュラウン
ありがとうたくさん
  • ច្រើន チュラウンは たくさん という意味です。ネイティブのカンボジア人の方によると、អរគុណオークン だけよりもច្រេីនチュラウンをつけてអរគុណច្រេីនオークン・チュラウンと言った方がより丁寧な言い方になるのだそうです。
  • たとえば、私は大学でカンボジア語を専攻していまして、毎年カンボジアから留学生が何人か来ていたのですが、私がこれまで知り合ったカンボジア人の大学生たちは先生に対して「ありがとうございます」と言うときは、皆いつも合掌しながらអរគុណច្រេីនオークン・チュラウン」と言っていました。
    反対に、先生に対して合掌をせず「អរគុណ オークン」とだけ言っている学生は見たことがありません。
  • これは先生以外に対しても同様でして、相手が先生や目上の方・敬意を表したい相手であれば、「អរគុណច្រេីនオークン・チュラウン」と言った方がより丁寧ですので、オークン・チュラウンをパッと言えるようになっておくことをおすすめします。

合掌の仕方は次の章で解説します。

細かく言うと、អរគុណច្រេីនはつづりとしては「オークン・チュラウン」と書くのですが、実際に話す時や発音する時は「オークン・チュラン」といった感じに聞こえます。

សូមអរគុណ ソーム・オークン どうもありがとうございます、誠にありがとうございます

សូម
ソーム
អរគុណ
オークン
どうか〜してくださいありがとう
  • こちらは អរគុណច្រេីន オークン・チュラウン よりもさらに丁寧な言い方で、「どうもありがとうございます」「誠にありがとうございます」といった感じの言い方です。 
  • 参考書によっては、សុំអរគុណ ソム・オークン と書かれている場合もあります。
  • こちらも基本的には目上の方、年上の方、敬意を表したい方に対して言いますので、合掌しながら言います。
  • 日常会話ではネイティブの方は先ほどのអរគុណ オークンや អរគុណច្រេីន オークン・チュラウンを使うことがほとんどですが、この សូមអរគុណ ソーム・オークンもしくはសុំអរគុណ ソム・オークン という表現も使います。

「ありがとうございます」という時のポイント

実際にお礼を言う時のポイントを2つ解説します。

  1. 合掌する
  2. 呼びかけの言葉をかける(ことが多い)

①合掌する

カンボジアでは「ありがとうございます」とお礼を言う時など、合掌をしながら言います。

写真のように、合掌をします。

友達やかなり親しい人に対して「អរគុណ オークン(ありがとう)」という時は、特に合掌などはせずに言うことが多いですが、通常、先生や目上の方、年上の方に対して「ありがとうございます」と言うときは、合掌しながらអរគុណច្រេីនオークン・チュラウン」または「សូមអរគុណ ソーム・オークン」と言います。

カンボジアの合掌🙏

ここで、合掌のやり方について簡単にご紹介します。

合掌というのは、日本でも(仏教や神道を信仰している方であれば多くの方は)初詣に行って神社で手を合わせたり、仏壇やお墓に手を合わせたりすることがあるかと思いますが、合掌自体はあの時にやる、手のひらと手のひらをあわせておこなうあの合掌と同じです。

ただし、カンボジアの合掌の特徴として、次のようにお礼を言う相手の立場が高ければ高いほど、合掌している手の高さを高くしなればなりません

相手合掌する位置
神様(神様にお祈りするとき)さらに高く頭の上の高さ
王様、僧侶まゆ毛(眉間)の高さ
先生、両親、祖父母鼻の高さ
年上、上司、目上の人口の高さ
友達、同年代胸の高さ

合掌をした手は、自分の口や鼻など自分の顔や体にくっつける必要はありません。高さが高くなっていれば大丈夫です。

②後ろに呼びかけの言葉をつける(ことが多い)

これは必須では無いのですが、できるとよりネイティブっぽくなるのでご紹介します。

生徒と先生の例

カンボジア語では、例えば生徒が先生に対して「ありがとうございます」と言うとき、ただ合掌をして「ありがとうございます」というのではなく、最後に「先生」という呼びかけの言葉をつけることが多いです

つまり、鼻の前あたりの高さで合掌しながら「ありがとうございます、先生。」という言い方をよくする、ということです。

生徒

ありがとうございます、先生

カンボジア語で言うと、次のように言います。

*カンボジアでは「先生」の言い方はその先生が女性か男性かで言い方が変わります。

お礼を言う相手が
女性の先生なら
អរគុណ ច្រេីន អ្នកគ្រូ 
オークン・チュラウン・ネアックルー
「ありがとうございます、先生
お礼を言う相手が
男性の先生なら
អរគុណ ច្រេីន លោកគ្រូ 
オークン・チュラウン・ローックルー
「ありがとうございます、先生
  • អ្នកគ្រូ ネアックルー (女性の先生への呼びかけ)
  • លោកគ្រូ ローックルー(男性の先生への呼びかけ)
ネイティブはこう使う

たとえば、カンボジア人の学生が授業でわからないところを先生に質問し、先生がそれについて解説してくれたときに、その学生は先生に対して鼻の前あたりで合掌しながら「オークン・チュラウン、ネアックルー」と言うことが多いです。 

*この時の先生は女性の先生だったため、ネアックルーといっていましたが、これが男性の先生であれば、「オークン・チュラウン、ローックルー」と言います。

みなさんが、もし今後ネイティブの先生のカンボジア語レッスンを受ける機会があれば、先生に「ありがとうございます」と言いたいときは、ぜひこのフレーズを使ってみてください。

つまり、次のように

  • みなさがカンボジア語のレッスンを受けた際に、カンボジア語を教えてくれる先生が女性の先生なら、鼻の前あたりで合掌しながら「オークン・チュラン・ネアックルー」
  • みなさがカンボジア語のレッスンを受けた際に、カンボジア語を教えてくれる先生が男性の先生なら、鼻の前あたりで合掌しながら「オークン・チュラン・ロックルー」

と言ってみてください。

後輩と先輩、年下と年上の例

自分の先輩や年上の友達などには、បង ボーン という呼びかけの言葉をよく使います。

使い方は先ほどの生徒と先生のパターンと同じですが、後輩が先輩にお礼をいう時や、年下が年上の人に対して「ありがとうございます」というときは、次のように言うことが多いです。

  • អរគុណ បង។ オークン・ボーン
  • អរគុណ ច្រេីន បង។ オークン・チュラウン・ボーン など
  • បង ボーン自体は 姉・兄・年上の、年長者の といった意味がありますが、このように年上の人に対する親しみを込めた呼びかけのことばとしても使われます。このオークンやオークン・チュラウンの後ろに បង ボーン がつくことで、ニュアンスとしては「ありがとう、お姉ちゃん」「ありがとう、お兄ちゃん」「ありがとう、先輩」みたいなニュアンスになります。
  • ただし、このបង ボーンは 後輩→先輩に対して/年下→年上に対して 使うだけでなく、恋人同士で彼女が彼氏を呼ぶときや奥さんが旦那さんを呼びかけるときにもបង ボーンと呼びかけることがよくあります。ちょうど「あなた、ダーリン」みたいな感じかなと思います。そのため、異性に対してあまりបង ボーンを多用すると、自分に好意があるのかなと勘違いされてしまう可能性もありますので、あまりむやみに使ったり乱用しないように注意した方が良いそうです🙇‍♀️
ネイティブはこう使う

私には自分と同い年のカンボジア人の友人(30代女性)がいるのですが、その子は私のことをいつも បង ボーン または បង អាគេមី ボーン・アケミと呼びます(私の下の名前が明美です)。ここでのបង ボーン はちょうど「お姉ちゃん、先輩」みたいな感じで、បង អាគេមី ボーン・アケミというのは「明美お姉ちゃん、明美先輩」みたいなニュアンスでして、私に対して親しみを込めて呼びかけるような言い方になります。

その子は私に対して「ありがとう」と言う時も、よく「オークン・ボーン」または「オークン・チュラン・ボーン」と言います。

まとめ

今回はカンボジア語の「ありがとう」「ありがとうございます」の言い方を解説しました。

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