高校を卒業後、東京外国語大学でちょっとしたきっかけからカンボジア語を専攻し、そこで初めて私のカンボジア語学習がスタートしました。当時は「カンボジア語っていう言語があるんだ。・・・っていうかカンボジアってどこにあるの？」というレベルで、もともと高校生の頃から英語は好きだったものの、カンボジア語やカンボジアに関する背景知識はほぼゼロの状態でした。もちろん、カンボジアに行ったこともなければ、カンボジア人の友人もいませんでした。

はじめはカンボジア語の文字が文字として認識できず、正直何をやっているわからないままとにかく大学の宿題や課題をこなす毎日で、たくさんの文章や会話に触れることで少しずつ文字を理解できるようになっていきました。

東京外国語大学のカンボジア語学科は、おそらくカンボジア語を学ぶには日本の中でも最も恵まれた環境でかつ専門的に学べる場所だと思うのですが、それでも、文字や発音の仕組みを理解するのにはやはり時間がかかりました。もしも、これを独学で一から学んでいたら、途中で挫折していたか、続けられたとしても相当な労力と時間が必要だったと思います。

私もはじめはわからないことだらけでしたが、しくみがわかってくると単語を覚えたり書いたりもできるようになっていきました。カンボジア語カレッジの「入門講座」「基礎講座」は、「カンボジア語をがんばって習得したい」と考えているみなさまが、最初の段階で必要以上に時間を取られたりつまずいたりしないために、カンボジア語のしくみや文法を「できる限り短い時間で、しっかりと」理解できるよう作成したものです。

講座を通して、みなさまが最初の難関である「文字と発音の壁」を越えるお力になれましたら嬉しいです。

• 私がカンボジア語を学び始めたきっかけ